ガーボンタ・デービスも認める絶妙な距離感
世界3階級王者で井上尚弥と同様で現在無敗のガーボンタ・デービスはトレーナーとジムで対談している動画で下記のように語っています
井上はパンチだけではなく、フットワークや絶妙な距離の取り方と何もかも上手い凄い選手
by ガーボンタ・デービス
井上尚弥はミット打ちやサンドバッグでの練習している際、パンチを打った後に自分の足の位置や距離感を確認することに気を使っています。
このように、絶妙な距離感を意識することで、対戦相手を嫌な気持ちにさせ自分のペースに持ち込みかけ、意表をついたり、カウンターを狙ったりと戦略を練っているのでしょう。
KO率の高い攻撃力の秘訣とは?
井上尚弥は筋力では握力40kgと至って常人で練習でも独自のトレーニングは見当たりませんでした。
しかし、幅広いトレーニングを行っておりその中で主に体幹や瞬発性、持久力を鍛えているようにみられます。
そんな数々のトレーニングを経て、パンチ力を鍛えており長時間戦っても衰えないパワーで対戦相手をKOしているのでしょう。
元WBA世界ライトフライ級王者ブラヒム・アスロウムは下記のように語っています。
体重が同じなら、元世界ヘビー級王者デオンテイ・ワイルダーや同ヘビー級3団体統一王者マイク・タイソンよりも強いパンチを打つ。信じられないものだ
出典:東スポ
パンチ力の凄さに試合後すぐ、対戦相手陣営に井上尚弥のグローブに何か入れていないかと不正を疑われたほどです。
そのパンチ力はマーロン・タパレスをガードの上から強力なパンチを打ちダウンをとるほどファンも驚愕しています。
これまで達成してきた偉業について
出典:THE ANSWER
世界4階級王座や、2階級4団体統一など数々の偉業を達成してきている井上尚弥ですが、その凄さについて詳しく知っている人はあまり多くないようです。
なので、井上尚弥のこれまでに達成してきた偉業の凄さについてご紹介します。
世界で最も権威性のあるリング誌『PFP』で1位に
PFP(パウンド・フォー・パウンド)とは、体重差に関係無く戦歴において世界の順位で10位以内に入る選手達による総合力を専門家が格付けしランキングにしているリング雑誌です。
PFPで歴代1位に輝いているボクサーは、フロイド・メイウェザーやマニー・パッキャオなど名立たる人たちばかりです。
2022年6月11日には井上尚弥がPFPで1位に選ばれアメリカなどボクシング界で知名度を上げています。
日本人で初の4階級世界王座獲得
井上尚弥はプロ入り後、8試合目にして世界2階級制覇を達成しており、これは日本で最速であり他には元WBO世界ミニマム級・WBO世界ライトフライ級王者の田中恒成と並んで2人しかいません。
この時点で才能を開花していたのでしょう。
そして、2023年7月25日にWBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者のスティーブン・フルトンに勝利し世界では最速の25戦目にして4階級制覇を成し遂げており、日本人でこの快挙を成し遂げたのは井岡一翔に続いて2人目です。
マーロン・タパレスに勝利し2階級4団体統一を達成
2023年12月26日にスーパーバンタム級の4団体王座統一戦でマーロン・タパレスに勝利し、バンタム級とスーパーバンタム級の2階級で4団体統一を達成しています。
この偉業を成し遂げているのは世界3階級王者テレンス・クロフォードで井上尚弥は史上2人しかいない快挙となっています。
さらに、4階級制覇と4団体統一したのはWBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーミドル級統一王者サウル・アルバレスと井上尚弥の2人しかおらず、さらに世界戦で全世界王者をKO勝利しているのは井上尚弥しかいません。
井上尚弥は2023年12月時点で30歳と若く、まだまだ数多くの偉業を成し遂げてくれることでしょう。
井上尚弥の凄さ、偉業についてまとめ
井上尚弥は軽快なフットワークを駆使し絶妙な距離感を保つディフェンス力や不正も疑うほどのパンチ力でポール・バトラーやノニト・ドネア、スティーブン・フルトンなど数々の名高い強敵に勝利して史上2人目の世界2階級4団体統一を達成しています。
世界戦においての勝利数は21連勝(19KO)と現時点で井岡一翔に次ぐ2位となっていますが、年の差は5歳ありますので追い抜く可能性は大いにあります。
さらに、現在も世界で歴代1位であるフロイド・メイウェザーの世界戦26連勝という記録を超えることも十分にありえますね。
今後も井上尚弥の底知れぬ強さで驚愕の偉業を達成することを期待しています。